高山本線代行バスの話

あーだから、行動はてきぱきとしなけりゃならないし、意思表示ははっきりとしなきゃならないということを何回言い聞かせればいいんだろう。自分に。代行バスは2台あった、一台は大型の観光バス、もう一台は中型かな?正直、バスはあまり詳しくないのでわからないのだが。
正直、このときの自分の行動を説明するのが難しい、自分が駅の外に出た頃には、乗客はすべてバスに乗ってしまっており、一台目のバスが自分の前に止まり、乗ってもいいのかな?と迷っていると発車し、なんかうやむやのうちに、二台目に乗った。もち、乗客は自分1人。非常に息苦しい。
「なんで前のバスに乗らなかったの?」見たいな質問を投げかけられ、しどろもどろの答えを返し、「でもまぁ、乗れてよかったよ。これ逃したら次のバスは3時だからなぁ」と言われ、そして、沈黙。うん非常に息苦しい。
運転中に話しかけたら迷惑じゃないかな…と思い、しかし角川につくまでの70分間、これでは到底精神が持たない、とも考え、信号待ちになった頃合を見計らって話しかける。そこからはまぁ、なんとか。
運転手氏は神岡生まれの神岡育ち。うーん、結構にぎやかな街だと思うんですけどね〜と言うと、とんでもない、との返事。昔は3万人いた人口も今は1万人と、1/3に減ってしまったとのこと。
鉄道マニアやバスフリークの話、自分の目的地、運転手氏がかつて行った土地の話、旅行貯金の話、いろいろした。
杉原駅の手前で、真っ白なバラストとPC枕木の立派な線路がちらりと見えた。線路が流出した7個所のうちの1つか。杉原駅では誰も乗ってこなかった。みな、一台目の代行バスに乗っていたのだろうか?
杉原駅の次は打保駅、ここでも誰も乗ってこない。打保駅に止まった際、「車両には興味ないの?」と運転手氏が聞いてきた。「そんなことないです」」と、答えると。駅構内を見てみ、と言う。目をやると、ディーゼル車がちらりと見えた。運転手氏が続ける「ほら、長い間ほうっておくとエンジンが駄目になるから、時々ああして出しているんだよ」
打保駅を出ると、河川(googleで調べると宮川という名前らしい)と国道360号が高山本線を挟みながら、長い区間に渡って緩やかにカーブしながら併走する個所がある、地図ではこのあたり
駅を出てしばらくすると、バラストがきれいに取り除かれた線路が出現し、次にはずされたレールと枕木がきれいに並べられた状態になり、やがて整地された細長い土地が現れた。高山本線がトンネルに入る手前で国道は線路と交差する個所付近に重機が入り、復旧工事が行われていた。

きれいに整地された被災個所
坂上駅でしばらく時間調整、その際に坂上郵便局を訪ねる。ここで、運転手氏の顔見知りの学生が数人乗ってくる。そこから先はあまり話すこともなく角川に到着した。

高山本線代行バス。角川駅にて撮影

まだ続く(かも?)