183系

 
今日をもって、房総半島から183系の特急列車が消える。
サークルでそういう話をしていて、せっかくだから、総武本線沿線に住んでいるS氏と共に、乗ってみようということになった。普段は普通列車での移動がメインなので、183系には数回しか乗ったことがなかったからだ。
いつもは武蔵野線で帰るのだが、今回は千葉から成田、我孫子を経由して帰ることにした、もちろん普段の通学経路とは異なるので、乗車券及び特急券を別途購入する。なぜか窓口で、「千葉から成田ですよね?何に乗るのですか?」と聞かれた。
乗車するのは、千葉9:16発のあやめ3号。
乗車したのはモハ183-1041、席は通勤客で埋まった。暖房が効きすぎている。
車内は少し暗く、壁に備え付けの温度計は点灯していなかった。
車体は時々小刻みに震える、振動に身を委ねながら、外の景色を見た。それだけで、なんとなく、旅行している気分になれた。
乗客の大半は佐倉で降りて、車内はガラガラになる。成田の手前で検札。乗務員氏は手馴れた様子で入鋏していた。
成田でS氏と別れる。S氏はこのまま終点まで乗る。
成田でも、「これ、なくなるんだよ。」と言って、ケータイのカメラを向けていた人が多く居たのが印象に残った。
183系を見送るともうやることは何もないので、成田線我孫子行きに乗り、そのまま家に帰った。