上毛電鉄乗車

 
 研究室のゼミ合宿で草津に行っておりました。三日間ほど。ゼミ、といってもやることは10分程度のプレゼンテーションだけです。もっとも、プレゼンテーションは最悪の出来でしたが。
 行きは車に相乗りして行ったのですが、帰りは渋川駅まで送ってもらい、そこから鉄道を使って帰った。
 
 前橋から中央前橋までは10分くらいの徒歩。途中で、レトロバスに抜かされた。

歩きながら考えたことは、渋川駅に行くにはJRよりも、バスのほうが便利かもしれないなぁ、ということ、すいぶんごってりとした装飾のレトロバスだなぁ、ということ、家に帰ったらまず何をやらなくちゃ行けないのかなぁ、ということ、プレゼンの練習が不十分だったなぁ、ということをつらつらと。
 中央前橋駅は小さいけれど、ガラス張りのきれいな駅舎で、改札口には女性の駅員氏。そして手には改札鋏(上毛電鉄ではカイキョウと呼ぶようだ)。お願いして、写真を撮らせていただいた。
 

 
 ホームで待っていたのはもと京王車の700系。
2両編成の列車の乗客は、自分を含め十名程度。逆方向の列車には結構人が乗っていたので、この時間帯では、人の流れは中央前橋の方を向いているのかもしれない。上毛電鉄の輸送密度って何人だったっけ…?と考えた。
 中央前橋から自転車で乗り込んできたおばちゃんがいた。かごの中には玉ねぎ、トマト…買い物の帰りらしい。赤坂の駅では若い女性が「イトーヨーカドーってどちらですか?」と運転士に聞いていた。やっぱり買い物のようだ。運転士は「それなら逆の列車です」と返していた。駅員の役目のひとつが道案内である、という話は某私鉄でバイトしている先輩から聞いていたが、ここでは運転士もその役目を追うらしい。先ほどのおばちゃんは心臓血管センター駅で降りたが、しばらくすると、また別の人が自転車を持ち込んできて、自転車を立てると自分の近くに座った。かごの中には…やはり買い物袋。ネギが飛び出ている。鉄道利用を促進する方法のひとつとして、自転車の車内持込を認めるってのは、時々主張されることだし、実際実践している事業者もあるし、そのような鉄道に乗ったこともあるけれ。けど、ここまで頻繁に利用されている光景を目にすると嬉しい。(鹿島鉄道は4回くらい乗ったけど、自転車持込を見かけたのは一回だけ。養老線は一回乗ったけど、見かけず。明知鉄道のはイベント列車に近い)
 ホームをよく見てみると(といっても実際に見ることが出来たのはほんの数駅だが)、どの駅にもスロープが取り付けられ、スムーズに自転車を下ろすことが出来るようになっている。ああ、やっぱりそれなりの初期投資は必要なのね。果たして全駅にスロープを取り付ける費用は回収できるのだろうか?市町村から何らかの形で補助金とか出るのだろうか?とか考えてしまった。
 赤城駅上毛電鉄管轄。改札口にはちゃんと鋏。駅の入り口には、 わたらせ渓谷鉄道夢きっぷの宣伝のぼり。東武鉄道のきっぷは素通しのようなので、こちらから入鋏を頼んだ。
 北千住まではりょうもう24号。疲れのせいで、終点までずっと眠った。